私たちはともすると、自分の非を認めようとせず、とってつけたような嘘をついてみたり、罵り返してみたり、相手のいないところで陰口してみたり、あるいは無駄口にふけったりなどしてしまいがちです。
しかし、そうした言葉が出そうになるのを止められたとき、そこに自分の心や相手の気持ちをあるがままに受け入れていける心のスペースが生まれてきます。それは「懐の深さ」や「心の器の大きさ」を育むことにつながっていきます。
プラユキ・ナラテボー(タイ・スカトー寺副住職)
(サンガジャパンVol.15 「戒律に守られ、自由に生きる」)
※肩書は掲載時