【スマナサーラ長老に聞いてみよう!】
皆さんからのさまざまな質問に、初期仏教のアルボムッレ・スマナサーラ長老がブッダの智慧で答えていくコーナーです。日々の生活にブッダの智慧を取り入れていきましょう。今日のテーマは「慈悲の心構え」です。
[Q]
慈悲の瞑想を、姿勢も正さずに起床時や時間のある時も念じています。まだ初心者なのですが、慈悲の瞑想をどのように続けていけばよろしいでしょうか?
[A]
■いついかなる状況でも慈悲を保つ
慈悲の瞑想は、どんな状態や姿勢の時でもやってみるのは良いことです。日常的に実践しやすい瞑想ですから、いつでも実践してください。ヴィパッサナー瞑想とは違って特別な実践ではありません。日常生活の中で、どんな時にでも慈悲を念じ、慈悲の気持ちで生きてみてください。
「慈悲の瞑想」は「瞑想」という単語があるからといって、必ず姿勢を正して座り、実践しなければいけないものではありません。大事なのは、常に慈悲の気持ち・心持ち・心構えで生きることです。慈悲の言葉を念じて行動するのです。そのように気楽に、日常生活の中に当たり前に慈悲があるように実践してみてください。俗世間で何かをする時は、慈悲の気持ちでやってみるのです。仕事をする時も慈悲の気持ちでやる。料理を作る時も慈悲の気持ちでやる。食べる時も、歩く時も、喋る時も、横になる時も、慈悲の気持ちでやってみるのです。慈悲は決して特別なことではなく「日常の生き方全てに慈悲を当てはめてやるのだ」と理解して実践してみてください。心がどんどん落ち着いていくでしょう。
■出典 『それならブッダにきいてみよう: 瞑想実践編4』
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