「バラは美しいけれども、棘がある」。これは、棘のほうに目を注いでいます。ここからは咎めだけの世界が広まるでしょう。
「バラは棘がある、けれども美しい」。これだと棘は許されるべきものとして、美しさのほうに目を注がれている。ここからは肯定の温かい世界が広まります。


青山俊董(愛知専門尼僧堂堂長)
(サンガジャパンVol.36 「お釈迦様の教えに出会うということ」)
※肩書は掲載時