オンライン読書会:『ミンミン蝉の焼死体』を読む夜


刊行から3年。"サンガ新社界隈” でなぜか話題沸騰 !


静かに、しかし深く読者の心を揺らす異形の作品、松井美文『ミンミン蝉の焼死体』。

漫画でありながら、明確なストーリーはなく、読者の感性によって多様な意味が立ち上がる――
それは、仏教的な「無常」と「私」の輪郭をめぐる静かな対話のようでもあります。

著者は日本テーラワーダ仏教協会会長として初期仏教を学び続けた松井美文氏。「この作品に仏教理解のすべてを注ぎ込んだ」と語っています。

しかし、著者の松井氏は2023年に逝去されました。


作品に注ぎ込まれた「仏教のすべて」とは何だったのか?
もう著者に直接お尋ねすることはできません。

帯には、アルボムッレ・スマナサーラ長老の推薦の言葉が記されています。

「水たまりに指先で、“私”のすべてを書いて、未来に記録を残します。」
言葉にならない“私”を読んでほしいのかもね。

アルボムッレ・スマナサーラ(初期仏教長老)


この読書会では、作品の感想や解釈を自由に語り合い、
それぞれの「読み」が交差する瞬間を楽しみたいと思います。

すでに読んだ方も、これから読んでみたい方も大歓迎。

2025年、仙台で静かな旋風


サンガ新社が本社を置く宮城・仙台では、なぜか今、『ミンミン蝉の焼死体』の熱烈ファンが急増中。

刊行当初からその兆しがありました。
2022年7月10日の北海道新聞に、仙台の名店「book cafe 火星の庭」の店主・前野久美子氏による書評が掲載。鮮烈な印象を残しました。

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その後、数年の時を経て、この地にファンが広がっていきます。

仙台市のいろは横丁の古本酒場では、
客がグラスを傾けながら『ミンミン蝉の焼死体』のページをめくり、
多賀城市のブックカフェでは作品を手にした店主が魅力を静かに語り伝える。
大学では手渡された教授が感想をしたため、
老舗喫茶店ではマスターが客に一読を勧める。
そして、この本に引き寄せられた読者による会合が開かれている。


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仏教 × 現代美術 × 漫画という異色の表現が、ゆっくりと人々の心をとらえているのです。

読むたびに感じ方が変わる。
言葉にならないのに、なぜか残る。
「これは一体、何だったんだろう?」――その問いこそが、本作の読後感。

対象作品

『ミンミン蝉の焼死体』    松井 美文[著](2022年/サンガ新社)
初期仏教を学ぶ著者が20年をかけて描いた、異形の”祖型漫画”。

日時

2025年5月22日(木)20:00(〜21:00)〔zoom オンライン 開催〕

ご参加について

✔ すでに読んだ方も、
✔ これから読んでみたい方も、
✔ 仙台のブックカフェ事情に触れてみたいだけの方(!)も大歓迎!





あなたはもう、『ミンミン蝉の焼死体』を読んだか?


どこからでも、オンラインで。この静かな熱気に、ぜひ加わってください。

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